プログラム
◆ 会場「悠久」(A会場:2Fメイン会場)
◇一般演題「孤立多様性」(9:00〜9:50)
座 長: | 三枝美樹夫(成増厚生病院 看護) 松永実千代(こころのクリニック高島平 PSW) |
- 「危機対応から地域定着支援まで」
濱口 淳(岡山 岡山県精神障害者家族会連合会 心理) - 「豊かな環境」
竹本 梢(福岡 リカバリーセンターふくおか PSW) - 「重度の精神障害者を地域で支える看護実践」
福山敦子(京都 ACT-Kねこのて訪問看護ステーション 看護) - 「地域連携を生かした心理教育プログラムの実践と課題」
山本和弘(東京 昭和大学烏山病院 PSW)
◇シンポジウムW「若年認知症の支援」(10:00〜11:50)
シンポジスト: | 比留間ちづ子(ジョイント 若年認知症社会参加支援センター 所長) 「就労型デイサービスの試み」 牧 徳彦(牧病院 院長) 「産業医として就労維持支援経験から」 松崎陽子(長岡大学 経済経営学部准教授) 「家族の狂気に直面して」 斎藤正彦(和光病院 院長) 「東京都若年認知症対策部会に参加して」 |
◇ランチタイムセッション「この10年で認知症はどう変わったか」(12:00〜12:50)
講 師 : | 岸本年史(公立大学法人 奈良県立医科大学) |
◇シンポジウムX 「自立支援法関連シンポジウム」(13:00〜14:50)
パネルディスカッション | |
「日本の精神保健医療福祉改革をどう進めるか」 | |
司 会: | 金杉和夫(日本病院・地域精神医学会 自立支援法対策委員) |
木村朋子(日本病院・地域精神医学会 自立支援法対策委員) | |
パ ネ ラ ー : | 改革を立案する会議の委員を務める当学会員のみなさん |
今年2010年は、年頭から日本の障害者制度改革の気運が一気に高まった。1月7日に障害者自立支援法違憲訴訟原告団と国(厚生労働省)との「基本合意文書」が締結され、国は障害者自立支援法を廃止し新たな総合的な福祉法制を実施することを約束した。昨年12月8日の閣議決定で設置された障がい者制度改革推進本部の下で、1月12日から「制度改革推進会議」が開始された。この会議は障がい当事者を中心に構成され、「障害者権利条約」の締結に必要な国内法の整備を中心に、障害者に係わる制度の集中的な改革を推進する。4月27日からこの会議の下に「総合福祉部会」が設けられ、障害者自立支援法に代わる「障がい者総合福祉法」の制定に向けて作業を開始した。6月7日に制度改革推進会議は「第一次意見」を発表し、これに基づいて6月29日に「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」の閣議決定が行われた。その中で人権の尊重と実現を基調とする基本理念が示され、障害者基本法の改正、差別禁止法の制定、総合福祉法の制定の他、労働、教育、所得保障、医療、虐待防止など多岐にわたる改革の方向が示された。精神保健医療については、強制入院と保護者制度の見直し、社会的入院の解消、医療人員体制の充実が明記された。
一方で厚生労働省は昨年9月24日に出された「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」の報告書「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」を踏まえ、5月31日から当事者や家族を含めた「検討チーム」による「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討会」を開始した。4月3日から5月29日まで都立松沢病院を中心に開催された「こころの健康政策構想会議」の提言もこの検討会に反映されるようだ。
当事者を中心にした自立支援法反対と権利条約推進などの運動の高まりと政権交代による風向きの変化が改革の機運を一挙に高めたと思われる。医療観察法の見直しあるいは廃止はどうするのか、強制入院の見直しや社会的入院の解消に具体策はあるのか、など難しい課題は多いが、今が日本の精神保健医療福祉改革を推進する好機であることはまちがいない。上にあげた改革の立案に関わる会議のすべてに当学会の多くの会員が委員として参加している。今回は改革の立案に関与している会員にパネラーをお願いし、改革への意見や立案作業の実情をリアルタイムで発表してもらい、改革のあり方、進め方についておおいに議論したいと思います。
◆会場「波光」(B会場:2F)
◇一般演題「リハビリテーション@」(9:00〜10:20)
座 長: | 長尾眞一郎(神奈川県立保健福祉大学 OT) 上水流知代(多摩中央病院 看護) |
- 「閉鎖病棟内における集団音楽療法の活用」
桑江和江(福岡 八幡厚生病院 音楽療法士) - 「統合失調症ー退院支援における作業療法士の関わりー」
堀 義治(愛知 犬山病院 OT) - 「当院における病院リハビリテーションの今後の課題」
井上英治(大阪 さわ病院 OT) - 「精神科リハビリテーションにおける長期入院統合失調症患者の退院支援」
野中真由子(東京 陽和病院 看護)
◇一般演題「リハビリテーションA」(10:35〜11:50)
座 長: | 是恒正達(こころのクリニックなります 医師) 阿部一昭(陽和病院 看護) |
- 「長期入院の方への活動支援」
川ア香菜子(京都 いわくら病院 看護) - 「患者主体の治療参加を目指して」
佐藤史絵(東京 成増厚生病院 OT) - 「口腔ケアの定着にむけて」
高松照子(栃木 鹿沼病院 看護)
- 「多飲水・失禁患者さんとの「お茶会」
原 恵子(埼玉 川越同仁会病院 薬剤師) - 「精神科デイケア通所の統合失調症患者を対象としたダンスアクティビティの試み(5)」
中村恭子(千葉 順天堂大学スポーツ健康科学部 ダンス運動学)
◆会場「薫風」(C会場:2F)
◇一般演題「地域で暮らす」(9:20〜10:20)
座 長: | 市川 烈(白峰診療相談室 PSW) 仲野 栄(日本精神科看護技術協会 看護) |
- 「衝動性の高い広汎性発達障害の患者への関わりを通じて」
西村喜一(東京 成増厚生病院 看護) - 「精神科診療所における訪問のあり方について」
岡部麻衣子(神奈川 金沢文庫エールクリニック PSW) - 「効果の上がる精神障害者退院促進支援プログラム構築に向けた
実証的アプローチ(その1)」
道明章乃(東京 日本社会事業大学 研究員) - 「効果の上がる精神障害者退院促進支援プログラム構築に向けた
実証的アプローチ(その2)」
贄川信幸(東京 日本社会事業大学 特任助授)
◇一般演題「地域A」(10:35〜11:50)
座 長: | 木村朋子(にしの木クリニック PSW) 赤畑 淳(陽和病院 PSW) |
- 「効果の上がる精神障害者退院促進支援プログラム構築に向けた
実証的アプローチ(その3)」
古屋龍太(東京 日本社会事業大学 准教授・PSW) - 「効果の上がる精神障害者退院促進支援プログラム構築に向けた
実証的アプローチ(その4)」
瀧本里香(東京 日本社会事業大学 PSW) - 「精神障がい者の障害年金受給が拡がるための方途」
青木聖久(愛知 日本福祉大学 PSW) - 「20年間の地域生活支援を通して見えてきた今後の課題」
東山利江(大阪 さわ病院ライフサポート PSW) - 「精神障害者に対する援助・支援研修課題ガイドライン作成プロセスの課題
国府田まゆみ(茨城 NPO法人茨城県精神障害地域ケアー研究会 PSW)
◇ランチタイムセッション「若年認知症の治療と支援」(12:00〜12:50)
座 長 : | 横山晶一(陽和病院 医師) |
講 師 : | 宮永和夫(南魚沼市ゆきぐに大和病院) |
◆春琴(F会場:3F)
◇薬剤師セミナー(9:00〜11:00)
統合失調症の認知機能とその評価法〜BACS−J (統合失調症認知機能簡易評価尺度-日本語版)について〜」 |
講 演 : | 兼田康宏(岩城クリニック心療内科・医師) |
座 長 : | 吉尾 隆(東邦大学薬学部・薬剤師) |
◇一般演題「復職・就労」(11:10〜11:55)
座 長 : | 松本桂樹(ジャパンEAPシステムズ 心理) 古賀 誠(健康科学大学 OT) |
- 「中集団による復職支援の効果について」
大仁田 広恵(福岡 不知火クリニック PSW) - 「精神科デイケアにおける就労支援」
北浦達也(大阪 分野病院ワケノクリニック PSW) - 「Road to Rebirth再生の道筋」
横田 維(東京 慈友クリニック復職デイケア OT)
◆千鳥(G会場:3F)
◇シンポジウムY「アディクション医療と地域連携の現状〜孤独からの開放とは〜」
座 長 : | 後藤 恵(成増厚生病院 診療部長) 豊田秀雄(こまごめ緑陰診療所 相談室長) |
シンポジスト: | 垣渕洋一(成増厚生病院付属アルコール医療総合センター センター長) 「アルコール依存症専門治療病棟の現状」 本島直幸(みのわマック 統括施設長) 「アルコールリハビリ施設と専門医療機関の連携とは」 成瀬暢也(埼玉県立精神医療センター 副院長) 「薬物依存症治療の現状」 坪倉洋一(横浜ダルク 施設長) 「薬物リハビリ施設と医療機関の連携」 佐藤 拓(横浜市こころの健康相談センター 医師) 「ギャンブル依存症治療の現状」 |
◇一般演題「急性期医療」(11:00〜12:00)
座 長 : | 菊本弘次(駒木野病院 医師) 飯野栄治(埼玉県立精神医療センター 看護) |
- 「高齢者への退院支援」
熊崎妙子(愛知 犬山病院 看護) - 「アルコール担当者からみた機能分化の可能性を考える」
木村順一(福岡 行橋記念病院 看護) - 「当院精神科救急病棟における成果と課題」
中村真人(東京 成増厚生病院 医師) - 「入院者の他害事件発生後に検討したこと」
岩尾俊一郎(兵庫 県立光風病院 医師)