第62回日本病院・地域精神医学会総会沖縄大会 安心して病む事のできる社会~多様性をあるがままにともに歩いていく  チャンプルーの島沖縄で~

2019年10月11日(金)・12日(土)

大会長

福治 康秀  独立行政法人 国立病院機構 琉球病院

第1会場

沖縄県男女共同参画センター てぃるる

第2会場

パシフィックホテル沖縄

大会プログラム

予定

  • 大会長講演・現地報告

    福治 康秀(独立行政法人 国立病院機構 琉球病院)

  • 特別講演

    「合言葉は『ライフサポート』~愛楽園から『看取り』を考える~」
    野村 謙(国立療養所 沖縄愛楽園 園長)

    この世のに生まれたものは、誰もがいずれ死の時を迎えます。人間にはいろいろな死の形がある事を皆さん知っていますか?中には周囲の人たちの努力で避けることができる死もあります。人生を豊かに過ごすための生きがいを手がかりにこの事を考えてみましょう。超高齢者施設のハンセン病療養所沖縄愛楽園で実践されている事例から、将来の地域医療に思いを馳せてみください。「看取り」は大切な事ですが、特別な事ではないのです。

  • 沖縄大会企画①

    シンポジウム:テーマ「安心して病むことのできる社会は構築されたか」

     2011年11月に開催された第54回 日本病院・地域精神医学会総会』のプログラムの一つ、シンポジウム「当事者の視点〜安心して病むことのできる社会〜」。心の病を恐れ、自分の人生を生きていないとき人は病気になる。心の病という体験から人生をよりよく生きるための学びを獲得することが可能となるのではないかと話し合った。
     あれから8年が経過した。果たして「安心して病むことのできる社会」は構築されたのだろうか?偏見・誤解・差別は今も根強く残っていないだろうか?そうであるとすれば、私たちにできることは何だろうか。一人一人が立ち止まり、自分自身と対話できる機会としたい。

    沖縄大会企画②

    座談会:テーマ「ともに語りともに創る 沖縄から発信するミライ」

    昨今、精神病院や精神障害を有する方またその関係者や支援者を取り巻く環境は時代とともに大きく変化している。また変化をしなければならない時代(状況)にもなっている。多様化する社会(地域)や環境、精神科病院そして精神障害を持つ方へ対して、多様性のある多角的なの治療・支援・サポート・サービス・リハビリテーションなどが必要となってくる。そのために連携と協働が不可欠となる。その一歩がまずは「知る」「語り合う」「つながる」ことではないだろうか。
     私たちそれぞれの立場や現場でなにができるのか。この沖縄で活躍する者らの取り組みを知り、ともにミライを語り、つながり、沖縄からともにミライを提案・発信できる場をつくりたい。そこに希望があると信じています。おもしろくユーモアに。そして今日からのエネルギーや一歩になるような場(機会)をつくりたい。

    沖縄大会企画③

    交流コーナー:テーマ「現地に聞こう!どうなのイタリアの精神保健福祉医療の実際」

     「イタリアは精神科病院がないんでしょ?」、「いやいや、けっこうあるらしいよ」「病院なかったら困るよね」・・・。イタリアの精神病院解体のストーリーはみんな知っているが、その捉え方は様々なようだ。文化や歴史、制度が全く違うイタリアと我々が生活している地域を比べても着地点が見出しにくいというのは当然なのかもしれない。しかし、「当事者本人が住みたい場所で住み続けるにはどういう地域支援が必要なのか」という視点においてはイタリアから学ぶヒントも多いのではないだろうか。
     今回は世界精神保健デーという事で、実際にイタリアのボローニャ精神保健局と学会会場をライブでつなぎ、具体的な意見交換ができる企画を提案した。机上の空論ではなく、生活レベルでの話を会場から直接ボローニャの精神保健局の担当者に通訳を介しながら行う事できる。楽しく、自由に、国際交流もしながら、精神保健福祉医療について意見交換していきたい。
    ※当日の通信状況により内容が変更になることがございます。

  • 市民公開講座

    テーマ:「監置小屋が問う精神保健のいまと明日」

     日本で唯一、沖縄北部やんばるに残る私宅監置の「牢屋(ろうや)」。遺構を保存しようと、活動が始まっている。この小屋が、沖縄戦の地獄と米軍統治下に突き落とされた沖縄の精神医療の歴史を物語るものだからだ。遺構は、「この邦に生まれたるの不幸」(呉秀三)を映す鏡であり、保存活動はこの告発に答える道でもある。
    一方、「村の恥を晒すな」と地元の空気は重い。だが牢込(ろうぐみ)を恥じ、人道に反するものだと捉えているのだから、互いの理解の前提はすでに共有されている。
    “うちあたい”というウチナー口がある。他人に向かって発せられる言動が、自分にとっても思い当たる節があり、後ろめたい、落ち着かないという心理だが、ヨコ社会の沖縄ならではの内発的変革のキーワードではなかろうか?“恥辱はすでに革命である。”
     歴史を伝える小屋を残すことは、心のなかの見えない檻をも可視化する。精神保健医療の今を問い、明日の針路を照らし出す。

  • 一般演題

  • 交流コーナー

  • 夜間交流会